【⚠閲覧注意】実験シリーズ。管理栄養士育成校の実験の様子をおとどけ
今回は【⚠閲覧注意】実験シリーズです。なぜ閲覧注意なのかというと、食品衛生学実験という授業で培養した菌の写真が大量に出てくるからです。前半はなんともありませんが、後半は人によってはご飯が食べれなくなるかも?しれないので、ここか前半を見終わったらこのページを閉じることをオススメします。
では見ていきましょー!前半!
こちらは基礎栄養学実験で行ったタンパク分解酵素の実験。パイナップルにはブロメラインというタンパク質を分解する酵素が含まれていて、実験ではパイナップルをゼリーと寒天の上にそれぞれ乗せて、時間の経過に伴うパイナップルの沈没度を観察しました。
今回は生のパイナップルを使用
↑パイナップル on ゼリー (0日目)
↑パイナップル on 寒天 (1日経過)
↑1週間後。上部5cmくらい溶けてサラサラの液体になったゼリー(左)と上部2cmくらい溶けて同様に液体になった寒天
3枚目の写真にもあるとおり、ゼリーはパイナップルのタンパク質分解酵素によって溶けて液体状になりました。だいたいビーカーの半分くらい。対して寒天はゼリーと比べるとあまり溶けませんでした。理由としては、ゼリーの原料とされるゼラチンが動物性タンパク質(豚の皮など)であり、対する寒天の原料は植物性タンパク質(テングサなどの海藻)であることが挙げられます。パイナップル中のタンパク質分解酵素であるブロメラインはタンパク質を分解でき、動物性タンパク質に対しては高い分解能を発揮することが分かりました。
ゼリーを作ったことがある方は分かると思いますが、よく売られているゼラチンのパッケージに「パイナップル果汁を用いる場合には加熱してください」とありますよね。つまり、パイナップル果汁を生で用いてゼリーを作ろうとしてもタンパク質が分解されて固まることができないのです。パイナップル果汁を加熱した場合には、熱変性によって酵素が失活し分解能を失っているのでゼリーに用いても問題ありません。
こちらは薄層クロマトグラフィー。
ぶっちゃけ料理とは無関係な実験。クロロホルムとかアミノ酸とか色々先生から言われましたが難しくてあまりよく分かりませんでした苦笑 おおまかにいうと、色々な物質が混ざった混合液をこの特殊なガラス板に数滴垂らした後に、ガラス液の下側を展開液という特別な液につけて、着色します。その後乾かすと極性の大きさ(溶けやすさ的なもの)によって混合液が成分別に分離してガラス上に現れるので、それが何の成分だったのかを考察するという実験です。
一応高校の発展生物に一瞬だけ出てきます。実際にやってみると訳分からん😐
さぁーてここから後半!【⚠閲覧注意】の食品衛生学実験です。ぜひここでページ閉じてもらって構いません。あとでご飯食べれなくなっても責任は負いませんからね😒
はい、では後半いきましょー!
微生物の培養を行う食品衛生学実験では環境微生物調査といって身の回りのものに付着している菌を採取して培養してみたり、自分の手を専用の培地にペタっとくっつけて、後日各自どんな菌がついていたか視覚的に認識できるぐらいまで増殖した菌を観察して確認するというものをしました。
↑は革バンド腕時計との比較。上の方は培地の色が変わっていませんが、下の方は全体が赤く変わっています。コロニー自体は点ですが、全体が赤くなるというのが恐ろしいところ。繁殖力が相当高いんでしょう。
ちなみに金属バンド腕時計では菌0でした。革バンドは吸湿性があるからということでしょうかね?
↑10円玉、自動販売機のお釣り出口底面、メガネ耳かけ部分
メガネの耳かけ部分がなんとも恐ろしいことに😱 先ほどの革バンド腕時計や他のサンプルと共通している点として、人の肌に直接接しているということが挙げられます。人の皮膚の至る所には常在菌がいます。別に菌がいること自体が悪いわけでなく、なんなら外部の危険な菌を弾くバリアを形成して私たちを守ってくれています。ただし、ストレスや皮膚の乾燥などによって生体環境が悪化、それに伴って常在菌の生態系バランスが崩壊すると肌荒れなどに繋がります。
まぁ、理屈として分かっていてもぶっちゃけ気色悪いですよね、自分の皮膚が菌だらけなんて苦笑😅 メガネとか革バンド腕時計はたまに除菌シートで拭いた方が良さそう
続いて手をペタッと培地に付けて培養する実験。
↑24時間後
だいたいどこの人の手も1日目ではこんな感じ。
↑48時間後(Aさん)
もう「うわぁ!?🤪」ですよみんなww 41人で実験行ってたんですけど、例外なく全員こんな感じ。もう菌で培地が真っ白しろすけw
ここまでひどいと気持ち悪いんだか面白いんだか分かんなくなってました。
↑48時間後(Bさん)
便宜上Bさんとしておきましたが、この人と先ほどのAさんのと比べると黄色い点が多いですよね。そう、人によってはどんな菌が手についているのかは異なるんです。だいたいの傾向はあるんでしょうけど、一人一人の培地から確認できた菌は千差満別。
とりあえず、こまめかつ入念に手洗いと消毒してください。
ちなみに、手洗いしすぎるのもよろしくないので御注意ください。常在菌を完全に洗い落とすのが手洗いの目的ではなく、常在菌以外のその時その時に外部から付いた菌や汚れを洗い落とすことが目的です。手洗いしすぎると油分もなくなりますし、手の菌環境が乱れてバリアも壊れてしまいます。
https://kireikirei.lion.co.jp/shukan/hand/
↑ぜひ「キレイキレイ」のCMでおなじみのLIONさんから、手の洗い方を紹介されていますのでご参照ください~
こちらは顕微鏡でみた細菌(着色して赤くなっています)
菌が球菌なのか桿菌なのか、連鎖しているかどうか、色の染まり具合はどうかなのか(グラム陽性菌or陰性菌)、などを観察して考察し、なんの菌なのか予測しました。
こんな感じで色々な実験してました。紹介した実験は全体量からすればまだ1割すらいっていないです。ほんとよくレポート終わったなぁと自分でもビックリ。実験によってレポート平均8000字のだったり平均20000字だったりまばらですが、毎日パソコンの見すぎで視力低下は確実でしたね苦笑
本当にお疲れ様でした