男性管理栄養士の雑談部屋

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第36回 管理栄養士国家試験の結果と感想、勉強の仕方

先日3月25日に第36回の管理栄養士国家試験の合格発表がありました。

私も無事合格することができ、晴れて管理栄養士に!

私の同期たちもみんな合格してて良かった良かった👏

 

さてさて、ということで今回は

管理栄養士国家試験受けてみて実際どうだったの?

というお話です。

 

厚生労働省が発表した、今回の国家試験の結果についてですが、

受験者数 16,426名

合格者数 10,692名

合格率  65.1%

だったようです。

 

新卒枠では

受験者数 9,490名

合格者数 8,812名

合格率  92.2%

 

トータルでの受験者の合格率は去年が64.1%、一昨年が61.9%となっていて、徐々に3年連続で合格率がわずかに上がりました。やや易化傾向にあるのでしょうか?

(その他の概要について気になる方は厚生労働省のHPをご確認ください↓)

www.mhlw.go.jp

 

さて、国家試験についてまず主観で語りますと、そこまで難しくはなかったと感じています。

菅理栄養士国家試験は200点満点で120点以上とれば合格になるんですけど、今回の私の結果は167点だったので余裕をもてた方かなとは思います。周りの友人も似たような点数の人がほとんどなので、「勉強すれば取れる」が体現された国家試験であったような気がします。

とは言いつつも、裏を返せば勉強しなければやらかすわけで、、、汗

私も勉強あまりやれていない時期は点数上がりませんでしたねー。

なんなら国家試験1カ月前の模試で15点下がるという失態。これはメンタルくるぅ。

 

 

国家試験当日までの点数経過

国家試験を受けるまでの約1年で過去問や色んな模試を受けてきて、それらの点数の変動を記録していました。本当は1年間めちゃくちゃ勉強して、イイ感じの右上がりのグラフを描く予定だったのですが、、、現実はそううまくもいかない苦笑

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模試の点数変動

国家試験受けるちょうど1年前が100点ピッタリだったようです。当時3年生で色んな専門科目を履修し終えた頃ですね。

そして一つ上の先輩方が受けた第35回を5月にやったときにあと1点及ばず。

もうこの時は調子に乗ったわけですよ。

「あれ??ノー勉なのに実質合格してるゾ?これは余裕なのでは??」

 

そう思っていた時期がありました。なんなら国家試験本番の2カ月前くらいまで、、、苦笑 

でもさすがに焦り始めましたよね、10月くらいまで教員採用試験やら臨地実習やらで勉強する暇なし、終わったかと思いきや卒業研究の発表やら論文やらで1月末まで暇なし。点数が120点ギリいかないくらいで停滞しているのはかなりまずかったですね。

しかも一度「かんもし」で130点取りましたけど、勉強した結果の130点じゃなくて偶然の産物としての130点だったので、合格ライン超えたという気持ちには一切なれず。

その追い打ちをかけるかのように、「女子栄養大」の模試ではー15点下がって合格点数を下回る。。。これはまずぃぃぃ。

 

という焦りから、卒論も終わり、バイトもやめ、本当に国家試験の勉強だけに集中できるようになった1月末、真の国家試験対策が始まりました(いや遅い)。

 

 

ただ、自分の中で、どういうふうに勉強するのが自分に合っているか、どの分野を攻略すべきか、というのははっきり分かっていたので、すぐにスタートしました。

 

やったこととしては

① 今までの得点率をもとに、苦手分野を基礎から勉強しなおす。

②  ①でやった分野の問題を解く

③ ①と②で苦手分野を一通り終えたら、その他の分野も1周はする

④ 苦手分野をもう一周解く。

 

私の場合は、「基礎が頭に入っていればどんな問題が出てきても解けるよね」スタンスで勉強していました。なので一度教科書や解説を読み込んで理解してから問題に入るようにしていました。

これに関しては本当に個人差があって、基礎固めはせずに最初から問題集ひたすら何周も解き続けるという人もいるし、本当に人によります。実際、国家試験というものを徹底攻略するのであればその過去問ひたすら回した方が出題の仕方や傾向を掴めて良いというのも分かります。

あとはどれだけ「自己満」できるかですよねー。

 

で、やったこと①についてですが、↓のように今まで各分野ごとに得点率を記録して、かなりまずいところにはマーキングしていました。

 

今までに記録してきた分野別の得点率

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明らかに「社会環境と健康」「人体構造と疾病の成り立ち」「食べ物と健康」「基礎栄養学」がレッドライン。なのでQBで始めたのが基礎栄養学と人体構造疾病の部分。なんなら基礎栄養学については栄養科学イラストレイテッドのやつを買って勉強しました。

そして「かんもし3」では勉強のかいがあり、人体構造のところで8割超え。

食べ物と健康、基礎栄養学も伸びはまぁまぁですが6割超え

 

そしてそのまま1カ月勉強し、、、、

 

最終的には国家試験でトータル約8割を取ることができました!

良かった良かった。

 

 

あとから時間軸でも得点率の経過をプロットしたのですが、、、

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最後の伸びよ(笑)

最後の追い上げっぷりよ(笑) 

50点くらい上がったんですね。

模試が難易度高めに作られているっていうのもあるので単純比較はできませんが、ちゃんと勉強すれば点数取れるようになりました。

あと管理栄養士国家試験の場合は文系チックな問題が多いので、ただひたすらに理解+暗記の繰り返しでなんとかなってしまいます(分野ごとにかなり量はある)

 

 

国試対策の教材について

先輩方はどんな教材を使って勉強されていたのがあまり分かりませんが、私含め周りの人の大半は↓のQBをメインに使っていたと思います。そこにプラスで問題何周もして慣らすのに女子栄養大出版の国試過去問集

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QBは問題解いて理解しているか確認して、分からないことは丁寧な図表やイラストで解説してくれるので国試用の知識の基礎固めにはもってこいでした。ホルモン系とか食品色素系がまとまってくれているのは嬉しい。

そして女子栄養大出版の過去問集。過去の問題が分野ごとに再配列されてて、かつ解説がコンパクトにまとまっているので問題の回転率は非常に高い。基礎固めが終わった分野のところを開いて、寝る前にベッドの上で解いてました(笑)

 

あと、模試受けたときに付録でもらったこちらが大変有能。

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インターメディカルさんの資料集。こちら、何度も言いますが、大変有能です。国民健康栄養調査や健康日本21などなど、各分野ごと頻出のデータやガイドラインがまとまっていて、「社会環境と健康」や「公衆栄養」で出される細かいところまで確認することができました。

問題集解いて、外れた部分をただ正文に直して終わるのではなく、一度出題元を調べることが得点につながると思いました。男女別の年齢調整死亡率・粗死亡率が細かいところ違うの本当に苦手、、、。実際、過去問で出た問題は傾向は掴めるものの、全く同じところを出題するというのはなかなかありません。ここから出るぞって分かればそこの出元を一度確認することをお勧めいたします。

 

あとはとりあえず、「これに決めた!」っていう教材を2つくらいに絞ったらそれをずっと使い込むのが良いと思います。多くの方がおっしゃるように、色々な教材に目移りして手を出すよりも、「あ、これ○○のあそこらへんに書いてあったな!」ってなるくらいに一つなり二つなりの決まったものを使う方が記憶が整理されて良いです。少しは思い出しやすいはず

 

 

 

ということで、もしこのブログを見てくださった受験生の方がいらっしゃれば、国試頑張ってください!応援しています!

 

① 今までの得点率をもとに、苦手分野を基礎から勉強しなおす。

②  ①でやった分野の問題を解く

③ ①と②で苦手分野を一通り終えたら、その他の分野も1周はする

④ 苦手分野をもう一周解く。

 

これで1カ月前でもなんとかなりますよ!

あ、でもできれば半年前なり一年前からでもコツコツと勉強することを一番にお勧めします。短期記憶で乗り切るのは国試が終わった後に危険です(ブーメラン痛い)。

 

 

ということで以上、第36回国試どうだったの?の雑談でした。

 

 

 

 

余談ですが、Kit Katあるじゃないですか。

受験生の人はあれ持ってたほうがいいですよ、周りの友達に「一緒にがんばろー👍」って言いながら渡して、少しおしゃべりしてまた勉強に戻る。受験期の張りつめた雰囲気の中でこれやるとメンタルケアなります(あくまで個人の感想。) 

あとこれで友達の輪を広がりました(笑)

 

 

 

↑の2023年版がいずれ出版されると思うのでそちらを随時チェックしてください。

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